Advanced/W-ZERO3 [es]をLinux Zaurus SL-C3200のモデムとして使いたいと思い立ち、SL-C3200のKernel Source付属のドライバー(Kernel Module)ipaq.cを、Advanced/W-ZERO3 [es]のデバイスIDを追加してコンパイルしてみました。とりあえず使えています。

インストール
下記のipkをダウンロードして、インストールするだけでOKだと思います。自分のSL-C3200ではAdvanced/W-ZERO3 [es]がモデムとして認識しています。3桁機種には使えません。
無保証です。
「zero3modem_0.1-1_armv5tel.ipk」をダウンロード(コンテクストメニュー等から保存してください)
ダウンローダ向けにURLも書いておきます。
http://moyashi.air-nifty.com/hitori/files/zero3modem_0.1-1_armv5tel.ipk
/lib/modules/2.4.2.0/kernel/drivers/usb/serial/ipaq.o
/lib/modules/2.4.2.0/kernel/drivers/usb/serial/usbserial.o
をインストールします。ほかのディレクトリにこれらが入っている場合は削除しといてください。
また、ここに同名のファイルがある場合は、問答無用で上書きすると思います。注意してください。
確認
USBケーブルで接続する前にAdvanced/W-ZERO3 [es]の「設定>接続タブ>USB接続」を表示し、「モデムとして使用する」のラジオボタンをONに。
USBホストケーブル経由でAdvanced/W-ZERO3 [es]をZaurusに接続。両方ともUSBホスト機ですが、無論Zaurus側にUSBホストケーブルを。
「設定タブ>システム情報」を実行し、「デバイス」タブを表示します。USBのツリーの下を見て、以下のように「Driver: serial」となっていればOK。

設定
Small Islandさんのエントリ「ZAURUSにW-ZERO3をモデムとして使う(2)」を見て設定してください。
「設定タブ>ネットワーク設定」でダイヤルアップ接続の「追加」を実行。「PPPダイヤルアップ接続 [赤外線]」を選択して「選択」ボタンを押す。基本的には通常通りのダイヤルアップの設定をし、「モデム」タブの初期化コマンドを「AT」にして「OK」ボタンを押して保存。
ターミナルで以下を実行。
$ su
# cd /etc/ppp/peers/
# vi `ls IRDA*`
で、viで以下のようにタイプ。
ji/dev/ttyUSB0 [Cancel]:wq
[Cancel]はキャンセルボタンを押す、(Escを押す)ってことです。
要するに2行目の「115200」を「/dev/ttyUSB0 115200」と書き換え、保存します。
ソース変更内容
ipaq.hには以下を追加
#define SHARP_VENDOR_ID 0x04dd
#define SHARP_WS003SH_ID 0x9102
#define SHARP_WS004SH_ID 0x9121
#define SHARP_WS007SH_ID 0x9123
#define SHARP_WS011SH_ID 0x91ac
#define SHARP_S01SH_ID 0x9151
ipaq.cには以下を追加
{ USB_DEVICE(SHARP_VENDOR_ID, SHARP_WS003SH_ID) },
{ USB_DEVICE(SHARP_VENDOR_ID, SHARP_WS004SH_ID) },
{ USB_DEVICE(SHARP_VENDOR_ID, SHARP_WS007SH_ID) },
{ USB_DEVICE(SHARP_VENDOR_ID, SHARP_WS011SH_ID) },
{ USB_DEVICE(SHARP_VENDOR_ID, SHARP_S01SH_ID) },
つまり、ipaq.cのデフォルトに加え、ZERO3シリーズ+EM・ONE(S01SH)しか認識しません。
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