Gakken別冊大人の科学マガジン「シンセサイザークロニクル」発刊記念イベント「フロクde夏フェス」に行ってきました
Gakkenの別冊大人の科学マガジン「シンセサイザークロニクル」の発売イベント、大人の科学presents「シンセサイザー・クロニクル」発刊記念イベント フロクde夏フェスに行ってきました。
日時:2008年8月2日(土)19:00
場所:タワーレコード渋谷店B1F「STAGE ONE」
CTO[岡田徹(ムーンライダーズ)、Polymoog(ELEKTEL)、イマイケンタロウ(エイプリルズ)]、
明和電機、Logic System
SX-150のテーマ
イベントはELEKTELのPolymoogによるSX-150のテーマから始まりました。
さすがにデモムービーよりは音痴な感じでしたが、演奏が難しいSX-150を弾きこなしてましたよ。
CTO
Polymoogの紹介で岡田徹、イマイケンタロウが出てきて、イベントの3日前に結成したという急造ユニット「CTO(Compact Techno Organization)」による演奏の流れへ。
演奏前のMCで、むっさい客席を見て岡田氏が開幕一言「男ばっか!!」。
当初は女性の支持も得たテルミンminiに続くものとして、女性にも手に取ってもらえるようにと開発を進めていったはずが、出来上がったものはなぜか「男汁ほとばしる」ものになってしまい、モクロミが外れた形になったとか。
使う楽器が全部電池駆動なので、早く演奏をしないと電池が切れないか心配、といった発言もありましたね。可搬性の高い楽器のみを使うのがコンセプトの「CTO(Compact Techno Organization)」の弱点といえましょうか。
演目は「レイダースマーチ」と、「いとこ同士」。
レイダースマーチはDS-10×2台で作ったオケに、SX-150、KAOSSILATOR、TENORI-ON、Guitar HeroesのBTコントローラ、iPod touch(iPhone)、Wiiリモコン+Wiiwiiwiiwii(※)の音を重ねているようでした。
ムーンライダースの新譜のレコーディングが始まっているそうで、今年度中(来年3月まで)にリリースを見込んでいるとの情報も飛び出しました。
MCでは、ニコニコ動画にアップされているSX-150関連動画についても言及してました。3人共チェックしているようで、3人の口から「ハレ晴レユカイ」などというキーワードが出てきたことには、何となくカルチャーショックを受けました。
※:かどうかは分かりませんが「嫌な方のOS」(イマイ氏談)で動くWiiwiiwiiwii的なものを使っているようでした
明和電機
続いて登場するは明和電機。
会長の姿は無く、社長のみが登場。
まずはパーカッションタイプに改造されたSX-150・PAD、フライングVタイプに改造されたSX-150・FLYING-Vの「製品紹介」から。
製品紹介の前に、前の方の人は座るよう指示がありました。改造したとはいえ、音はSX-150そのもの。見た目しか変わっていないので、その見た目が見えないことには意味がないから(笑)。
SX-150・FLYING-Vのネックには5つのフレットが引かれていました。
なぜ5つかといえば、Deep PurpleのSmoke on the waterを演奏するため。
チューニングが狂いやすいので、墨汁で引いた線を抵抗体にして、ワニ口クリップで仮止めする構造にするといい、という伏線が張られて、話題はSX-150・PADへ。
SX-150・PADは、ウダーを携えた宇田さんとのセッションで実演。
ウダーの、ひねると平行調に移調できる特性などが紹介された後、演奏へ。
曲目は「御堂筋線」……だったと思います。
関東在住ゆえ定かではありませんが、発車時の音楽をアレンジしたものだと思います。「ミソレソRRRRミソレドRRRR」といった感じのメロディーでした。
宇田さんはとても寡黙な方で、ほとんど必要最低限のことしか発言せず、社長は絡みづらそうでしたね(笑)。
フランス人女性アーチストのメリーさん(ネリーさん?)が例の作業服を着て登場。
社長の横顔を紙に墨汁で描き、1,000度の熱風を放出するヒートガンで素早く乾かすと、それをSX-150に接続。導体である墨汁の筆跡がカーボンパネルの代わりになり、見事音が出ました。
社長の横顔の似顔絵は、突然オークションにかけられることに。
ここでアクシデント!! 似顔絵につないでいた社長のSX-150を外す段で手がすべって床に落ち、SX-150がこなごなに。
気を取り直してオークション。幾度かの落札額の更新の末、1,000円で落札となりました。
最後は、平井堅で有名な(社長談)「大きな古時計」の合奏。
会場にSX-150を持ってきた人が加わるように促されると、客席のそこかしこから出てくる出てくる。
伴奏は宇田さんのウダー。
出音を決めようと、ウダーの音に合わせて会場から蚊の鳴くような音がそこかしこから聞こえてくる様がおかしくて笑ってしまいました。
オークションの間にスタッフが用意した代替のSX-150を、社長はうまく弾きこなしてました。
初めて明和電機のライブを見たのですが、社長はとても口が立ちますし、人を喜ばせる術をご存知ですね!!
Logic System
最後はLogic System。
1曲目はmoog IIIcで作ったシーケンスをSX-150のEXT.SOURCEにぶち込んで作ったと思しきリズム音から始まる曲。アナログシンセだけで編成されていたので、恐らくLogic Systemの新譜「タンス・マトリックス」の中の1曲でしょう。
続いて氏家克典、大村真司、むとうありさがゲストとして登場して数曲演奏。
合計2時間のイベントで、これを見た後で「シンセサイザークロニクル」を読み返すとまた新たな発見があったりして、かなり満足しました。
会場にはSQ-150のmasa921氏もいらしていたようです。ステージの合間に数ステップのGLIDEの利いたシーケンスパターンを鳴らしている人がいましたので。
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