[Windows Mobile]Windows Mobile向けQKC 1.0 (Quick KANJI code Converter C Version 1.0)正式公開
随分時間がたってしまいましたが、QKCの作者、佐藤公彦さんに許可をいただき、Windows Mobileで動作するQKCを正式に配布する運びとなりましたので、ここにご報告させていただきます。
佐藤公彦さんからは1年前にご快諾をいただいております。
QKCの移植にはCeGCCのランタイムなど本質的には必要無く、Win32ネイティブな実装が出てくるのではないか(あるいは.NETを使って自分で作ろうか)という思惑があり、動向をうかがっていたのですが、どうも無さそうなので踏ん切りを付けました。
この場をお借りして、佐藤公彦さんに感謝の意を表したいと思います。
QKCとは、文字コードの変換をしてくれるコマンドラインユーティリティで、Windows Mobileでは、EUC-JPやJIS等の文字コードが扱えないMortScriptとの連携利用において需要があります。
EUC-JPのWebページをダウンロードしてきて切り出し、QKCでSJIS等に変換した後、rlTodayを使ってTodayに表示する、というのが活用の典型例になるかと思います。
ダウンロード
以前の配布物を上書きする形で置いています。
以前の配布物とは、マニュアルの存在の有無の点のみ異なります。
http://moyashi.air-nifty.com/qkc-arm-wince-1.0.zip
説明
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QKC -- Quick KANJI code Converter C Version 1.0
for Windows Mobile
説明書
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◆ はじめに
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この配布物は、佐藤公彦さんが書かれたQKC--(Quick KANJI code
Converter)を、moyashi (http://moyashi.air-nifty.com/)がARM CPU搭載
Windows Mobile向けにコンパイルし、利用者の便宜を図って配布するものです。
コンパイルにはCeGCC (http://cegcc.sourceforge.net/) を使用致しました。
◆ 問い合わせ先について
当配布物は、佐藤さんの許諾に基づき、佐藤さんのかかわりの無いところで
moyashiが作成し、配布するものです。
何か不具合があった場合でも、お問い合わせは私の方にお願い致します。
佐藤さんへ問い合わせをすることはご迷惑になりますので、くれぐれもなさ
らないようにしてください。
問い合わせ先: hitoriblog[_AT_]gmail.com
([_AT_]を@に置き換えてください)
◆ 実行環境
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CeGCCのランタイムライブラリをインストールした、Windows Mobile搭載機
※実質ARM CPU搭載のWindows Mobile搭載機に限ります
◆ インストール
CeGCCに含まれるランタイムライブラリをインストールします。
d:\cygwin以下にCeGCCの配布物を展開した場合は、必要なランタイムライブ
ラリは以下のパスに存在します。
d:\cygwin\opt\cegcc\arm-wince-cegcc\lib\device\cegcc.dll
d:\cygwin\opt\cegcc\arm-wince-cegcc\lib\device\cegccthrd.dll
これらを\windows、ないしはqkc.exeと同階層に置いてください。
qkc.exeは任意の場所にインストールしてください。
◆ 使用法
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詳しくは公式の配布物をご参照ください。
(http://hp.vector.co.jp/authors/VA000501/)
Windows Mobile版独自の注意点は、標準入出力のサポートが不十分、という
ことです。
標準の環境では、標準入出力の利用が不可能です。
以下のページにあるpocketcon.rarをインストールすると利用可能となります。
http://www.bluishcoder.co.nz/2007/02/factor-on-windows-mobile-5.html
ただ、本配布物はqkcのファイル指向のインターフェイスを生かし、
MortScript (http://www.sto-helit.de/) の関数から呼び出す使用方法を想定
しているため、標準入出力の利用についてはあまり検証していません。
MortScriptからは、例えば以下のように呼び出します。
pathToFile = "\path\to\filePath"
RunWait("\path\to\qkc.exe", "-s " & pathToFile)
Run()関数とRunWait()関数がありますが、Run()を使うとqkc実行完了を待たず
に次の処理へ行ってしまうため、通常は終了を待つRunWait()の方を使います。
空白を含むパスにあるファイルを処理する場合はダブルコーテーションでくく
る必要があります。MortScriptでは、ダブルコーテーションのエスケープ表現
は「""」です。
pathToFile = """\My Documents\text.txt"""
マルチバイト文字を含むパス、ファイルは処理できないようです。
QKCの主要オプションを抜粋して下記します。
-s to Shift-JIS
-e to EUC
-j to JIS
◆ その他
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無保証の宣言、著作権の保持等については公式の配布物をご参照ください。
(http://hp.vector.co.jp/authors/VA000501/)
◆ 履歴
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◇ 08/5/9
・一般公開。
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