[Zaurus]拡張オーディオドライバでLinux Zaurusをドンシャリサウンドに
tetsuさんのspecial kernelが、Andre Beckedorf氏の拡張オーディオドライバ対応版になったという話を聞いたので試してみました。
Andre Beckedorf氏の拡張オーディオドライバは、Zaurus SL-C1000/C3×00に内蔵されながら未使用だったWM8750 mixerを使い、以下のようなことができるようになっているとのこと。
- 高音、低音、3Dステレオサウンドの制御
- サウンドチップの各種カットオフ周波数の制御
- 出力先の選択(自動、内蔵スピーカ、ヘッドフォン)
インストール
tetsuさんのページに従い、カーネルをv18i(現時点の最新版。それ以上のバージョンなら対応済みでしょう)に入れ替えます。
さらに、Andre Beckedorf氏のページに行って、「wm8750mixer_0.9_arm.ipk - WM8750 mixer for Sharp ROM / Cacko ROM」をダウンロードしてきてインストール。設定タブに現れた「WM8750Mixer」のアイコンを長押し、「ルート権限で実行する」チェックボックスをON、これで準備OK。
使ってみる、調整してみる
WM8750Mixerを起動します。
適当に曲を再生、設定をいじってみます。
このわたくし、何を隠そうドンシャリ厨で、Nakamichiの試聴機の過剰な音が大好物。
早速「ドン」を求めて「Bass」のスライダをググっと上げていくと、簡単に音が割れます。
そこで、「-6 dB ATT/Prevent Clipping」のチェックボックスをONにして、クリッピング防止-6dBアッテネータを有効にします。これで音割れが防げて一安心。
「Adaptive Bass Boost」というチェックボックスが気になるのでONにします。「Bass Boostに適応」ということなので、ドンシャリ厨の自分が退くことはありません。……が、よく効能が分からない。デフォルトでは-6dB〜+9dBとマイナスの値から振られた「Bass」のスライダの目盛りが0%〜100%とプラスの数値だけになります。
小さいヘッドフォンでは「Bass」の「Cut-Off」が「200Hz」でないと増幅した感がないかもしれません。
「130Hz」では、音程感の無いバスドラムの下の方が、「200Hz」ではベースの下の方から増幅される感じです。
「200Hz」だと、ヘッドホンによってはちょっとくぐもった印象が出るかもしれません。
続いて「シャリ」の方も、と「Treble」のスライダを上げていきます。
「Cut-Off」は「4kHz」と「8kHz」で迷うところかもしれません。
「4kHz」の方は人声の擦過音辺りが強調される感じです。
「8kHz」はハイハット、ノコギリ波の倍音辺りが強調されます。
手持ちのSennheiser HD25では、自分的に上の画像のようなセッティングになりました。
「3D Stereo」は音が悪くなるし気持ち悪いので無効です。
個人的に超使える「Output」選択機能
「Output」という項目があり、スピーカー、ヘッドフォン端子、自動切替から選べます。
「Headphone」を選ぶと、ヘッドフォンを接続していようがしていまいが強制的にヘッドホン端子からのみ音が出るようになります。
この設定はオーディオプレイヤーとして使うときにとても便利ですね。
例えば、満員電車でだれかにヘッドフォンのケーブルが引っ張られて、ヘッドフォン端子からヘッドフォンが外れてしまった場合、デフォルトではカバンの中のZaurusのスピーカーから再生中の曲が流れてしまうことになりますが、「Headphone」を選んでおくと、そういうことは起きません。
インプレッション
この手のイコライザーはiPodに実装されているもののように(4Gまでしか知りませんが)音が割れてしまって使いものにならないのが常ですが、これは十分実用になります。使わない手はありません。
バキバキにドンシャリにしたセッティングでKoss PortaProと組み合わせると、あのNakamichiの試聴機ばりに過剰な音が出て満足です。
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