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2006.11.02

WristPDA(ABACUS AU5005)のバッテリー交換(純正同等品を使用)

(追記)郵送による頒布を始めました。WristPDA用バッテリPD3032の郵送による頒布(通信販売)開始

WristPDA(ABACUS AU5005)のバッテリーが過放電で逝ってしまったので、バッテリー交換をしました。

これまでに公開されているWristPDAのバッテリー交換作業との違いは、ストック状態にこだわったところです。
せっかくの腕時計型PDA、やはり腕時計然としたスマートな外観を保ちたいものです。

元々バッテリーの持続時間が短いWristPDA、放っておいて逝くのはしょうがないにしても、劣化によっても比較的早期に実用レベル以下になってしまうことが予想され、バッテリー交換はユーザにとってかなり危急度の高いテーマと言えるのではないでしょうか。

だれかの参考になるかもしれないので、手順をまとめました。

免責

この記事を参考にして作業する場合は、自己責任でお願いします。

昨今世間を騒がす存在となっているので説明不要かと思いますが、リチウムイオンバッテリーは扱いを間違うと危険な代物です。よく、その危険性について理解した上で作業に臨んでください。

道具を用意する

いくつかある選択肢の「のべ」道具数となっているので、後続の説明を読んでください。

  1. 交換用バッテリー
  2. 精密ドライバー(+) 可能ならマグネット付き
  3. 半田ごて40W 2本
  4. 半田
  5. 半田吸い取り線もしくは自動半田吸い取り器(自動半田吸い取り器は20,000円ぐらいするので現実的でないですが)
  6. ドラフティングテープ
  7. タイラップ
  8. 結束バンド
  9. 新聞紙を丸めたもの等
  10. 経年劣化の少ない絶縁用のテープ/シール等

バッテリーを入手する

どうにかしてバッテリーを入手します。
特に入手経路、価格等は秘します。

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裏蓋を外す

裏蓋四隅にあるビス4本を外します。

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無くすと痛いので、写真のようにビニール袋かトレーのようなものの中で作業するようにしてください。

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プッシュボタンがすっ飛ぶという話もあります。バネが飛んだら見付けるのは不可能でしょう。

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ケースからモジュールを取り出す

基板の四隅にあるビスを外します。

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レバーの反対側からモジュールを抜き取ります。

写真撮影のために袋から出していますが、ここまではビニール袋の中で作業すべきです。

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ドラフティングテープでマスキングする

ドラフティングテープを用意します。

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ドラフティングテープで写真のようにマスキングします。

ケアレスミスを防ぐためです。

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半田ごてが1本しか無い場合

半田ごてが1本しか無い場合は、写真のようにバッテリーのマイナス側をニッパーなどで切断します。

この際、ニッパーで隣の端子とショートさせないように細心の注意を払ってください(過放電状態でも念のため)。

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切断したら、半田ごてで残った方を暖めて、バッテリーを取り外してください。

注意すべきは、力で外そうとしないこと。自然に外れる状態になるまで暖めます。

さもないと、基板を痛めて壊してしまう可能性があります。

かといって、基板を暖め過ぎてもよくないので、加減が必要です。

半田ごてが2本ある場合

半田ごてが2本ある場合は、写真のようにタイラップや結束バンド、新聞紙を丸めたものなどを活用して2本の半田ごてを合体させます。

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角度とこて先の距離が、写真のようにちょうどいい案配になるようにします。

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これでバッテリーの両方の足を暖めて外します。

注意すべきは、力で外そうとしないこと。自然に外れる状態になるまで暖めます。

さもないと、基板を痛めて壊してしまう可能性があります。

かといって、基板を暖め過ぎてもよくないので、加減が必要です。

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ランドの掃除(自動半田吸い取り器がある場合)

外した跡に残った半田を掃除します。

自動半田吸い取り器がある場合は、それを使って残った半田を吸い取ります(よもや、これを持っているような人はこんな記事読まないでしょうが)。コトは一瞬でカタが付きます。

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ランドの掃除(自動半田吸い取り器が無い場合)

外した跡に残った半田を掃除します。

半田吸い取り線を用意して半田ごてで暖めながら、残った半田を毛細管現象を利用して吸い取ります。

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一般に自動半田吸い取り器を使う場合より時間がかかるので、周囲の部品を熱で壊さないよう、手で周囲を触りながら休み休みやった方がいいでしょう。

写真は20Wの極細タイプの半田ごてを仮に当てているだけです。半田吸い取り線には向いていないので、実際には40Wぐらいの半田ごてを使ってください。

半田吸い取り線がくっついてしまった場合は、力を入れて剥がそうとしないこと。

バッテリーを外す場合と同じですが、ランドが剥がれてしまい、再起不能になる可能性があります。

交換後の様子

交換後はこんな感じです。

前出の20Wの極細コテでやったので、熱量が足りずあまり奇麗にいってませんね。

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本体から外したバッテリーと交換用バッテリーとの対比

写真手前が、本体から外した古いバッテリー。
写真奥が、用意した新しいバッテリーです。

表(マイナス面)。

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裏(プラス面)。シールで絶縁してあります。交換用のバッテリーは絶縁されていなかったので、適当にドラフティングテープを貼って絶縁しました。

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その先の提言

放置するとすぐバッテリーが過放電で逝ってしまうWristPDA。
バッテリーを直に取り付けず間にスイッチを介して、使わないときはスイッチを切っておくのも一考かと思います。

写真は仮に置いているだけです。実際にはバッテリーの片方の端子に被服線を半田付けし、その上に熱収縮チューブをかぶせて絶縁します。対になるランドにも被服線を半田付けして、その2本の被服線の間にスイッチをつなぐ、といった感じになるでしょう。基板へはバッテリーの片方の足だけ半田付けするわけです。

写真のような表面実装用DIPスイッチなら切り詰めた端子にバッテリーからの被服線を半田付けし、それが丸ごと入る太さの熱収縮チューブを用意して、端子部分の絶縁をするといいと思います。ショートはとても危険なので、細心の注意を払う必要があります。

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WristPDAはPD3032という180mAのバッテリーを使っていますが、300mAの容量を持つPD3048というバッテリーが存在します。PD3048はPD3032より1.6mm厚いので、クリアランスが十分取れるか不安です。
その場合は、以下のようなパーツを作って嵩を稼ぐといいのではないかと思います。

Wristpdaparts3d

Illustratorでトレースしたデータがあるので、それを加工サービス(CNC加工サービスや、レーザー加工サービス等)に出すと、うまくできるのではないかな、と空想しています。
こういった類いの案件に前向きな加工屋さんがあったら教えてください。

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