Xbox標準コントローラーを改造して、良質ジョイスティックにつなぐ
能書き
Xbox用の市販のジョイスティックには、ロクなものが無い。
HORIからFIGHTING STICK EXという商品が出ているのだけど、イマイチ。
その代わり、PlayStation 2用のジョイスティックをXboxで使えるようにする変換器が何種類か出ていて、それを使って同じHORIのREAL ARCADE PRO.などを接続すれば快適にプレイできるようになる。
しかし、変換器はマイコンを介してプロトコル変換を行なっている関係で、遅延が避けられない。
比較的悪い評判の少ないツナイデントXを使ってREAL ARCADE PRO.をXboxにつないでいる限りは遅延を感じないのだけど、「遅延がある」と言われると気になるもの。
それが気になって仕方ない人は、Xbox標準コントローラーの制御基板を、他のジョイスティックに移植してしまうということをやらかしがち。制御基板を移植し、ジョイスティックのボタン、レバーと直結すれば、もちろん遅延は発生しない。
「これだ!」と見込んだジョイスティックにXbox標準コントローラーの制御基板を移植すれば、至高の環境が出来上がるわけだ。
Xbox標準コントローラーピンアサイン画像
……というか、実際やらかしたのでピンアサインでも書いておこうかと思う。
ググった限りでは、Xbox標準コントローラーのピンアサインを掲載している人は国内には居ないようなので。
注意点
間違いを書いているかもしれないので、自己責任で!!
STREET FIGHTER ANNIVERSARY COLLECTIONをやるために改造したので、デジタルの上下左右とABXY黒白ボタンしか書いてない。
STARTとSELECTは、タクトスイッチ裏の端子から取る。GNDと短絡していない方とつなぐのだ。
タクトスイッチには端子が4本あるが、信号ピンとGND二つずつ。つまり、一つのタクトスイッチにつき、正解の端子は2本ある。
GND自体は、そこら中に半田付けポイントがあるので、適当に都合。
PやKは、ICのピッチが狭くICへ直接半田付けするのが難しいので、基板上のパッドに半田付けする。
方向キーは、ICのピンに直接半田付け。経路上に、半田付けに適当なパッドが無さそうだからだ。代わりに、PやKよりはピッチの広いICなので、何とか半田付けできる範囲かと。
一つ注意したいのは、半田付けするパッドの強度がとても低いこと。
半田付けした被覆線に少しでも外力が加わりでもしたら、すぐパターン剥離を起こすと思った方がいい。
パターン剥離を起こしてしまったら、回復困難だろう。
だから、パッドに力がかからないような、かかっても大丈夫になるような対策を施す必要がある。
- パッドに半田付けをして導通を確認したら、ホットボンドで固めてしまう。
- 基板のネジ穴を利用してユニバーサル基板を固定し、いったんパッドからそこに半田付け。外部へは、そのユニバーサル基板を介して接続。
対策には、上記のようなものが考えられる。
これを怠ると、パッドをダメにするよ。僕のように……。
「方向キーはICの足に直接半田付けする、ICのピッチは広い」と書いたけれど、あまり経験の無い人が怖じ気づくに十分な狭さ。
ミス無く済ませたいなら、道具に投資をしよう。
- 20W級の極細半田ゴテ(gootのCXR-30等)
- 0.5mmのラッピングワイヤー(被覆が耐熱ならなおよし)
- ルーペ台(正式名称知らず)
ラッピングワイヤーは単線の配線材。これを基板上の配線に使う。細い銅線をより合わせたヨリ線だと太くて苦労する。
予備半田をして、極細の半田ゴテで半田付けする。
被覆はほとんど剥かない。剥いても0.5mm〜0.8mmぐらい。
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