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2004.06.06

h2210のROMアップデートと軽い失望

iPAQ h2210のROMを1.10にアップデートしてみた。

SDにインストールしたアプリを起動したまま電源を切り、再び電源を入れると、そのアプリがハングアップしてしまうという、h2210最大の欠陥が直るかもしれないと思ったからだ。
つまり、現状では、起動中に電源を切る可能性のあるアプリは、SDにインストールできないわけだ。せっかくの2スロットが泣いている。
おかげで、本体メモリをチマチマとやりくりせねばならず、1スロット時代へ逆戻りした気分だ。
この欠点が言及されることがなぜか少ないので、ここで強調しておきたい。
(自分は、かなり遅れてきたユーザーなので、発売当初にさんざ話題になったのかもしれないが)

さて、アップデートの結果だが、残念ながら当該の不具合は解消されなかった。
もう、この問題についてはあきらめざるを得ないだろう。恐らく、ソフトウェア側では対処できない、ハードウェア的な不具合なのだろう。
基本的な仕様の点では、現時点で他にライバルが不在なのだが、画竜点睛を欠く状態か。

ただ、iPAQは、hpと合併してからなかなか見所のある機種がラインナップされてきているので、次に期待もかけられる。
しばらくは、だましだまし使っていくこととしよう。

BetaPlayer0.03リリース

PocketPCでのDivX再生動画プレイヤーの新定番、BetaPlayerの新バージョンが6月3日にリリースされたようだ。
BetaPlayerは、同じ動画プレイヤーPocketMVPよりパフォーマンスが高く、評判になっている。
実際、h2210の400MHz動作において、30fpsは軽い(320*220/450kbps/44.1KHz/96kbpsのDivX)。
また、データの先読み、バッファへの蓄積が可能な「Microdrive Mode」の搭載がウリでもある。
iPodがそうであるように、HDDからガーっと読み出し、メモリ上にキャッシュしたら、HDDを止めてしまう、ということを繰り返す間欠動作をすることで、バッテリの持ちを改善するわけだ。
BetaPlayerとPocketDivXEncoderの組み合わせでPocketPCでの動画視聴が非常に快適になり、喜ばしい。

さて、0.03でのバージョンアップの内容だが、

+オーディオイコライザーの追加 (アッテネータ付き) (vorbisのみに対応したプリアンプも)
+オーディオファイルがバックグラウンドで再生可能に
+color saturation (not for ati imageon)
+言語サポート (自動判定機能付き)
+バッファアンダーランハンドリングの付加 (pause with wait cursor) 
+MicroDriveのバーストリードのスタートポジションが設定可能に
+manual a/v sync offset option
+back/forward移動量の設定が可能に 
+ベンチマーク結果の保存が可能に
+data rate benchmark (use disable video/audio for pure bandwidth benchmark) 
+aygshell usage option (turn off by default for wince .net hpc devices) 
-changing to _LOW_ACCURACY_ in vorbis (same as in pocketmvp) 
-toolbar bitmap index bugfix 
-controlsに項目追加
-smartphone home screen timeout reset 
-ati imageon decoder/non decoder selection bugfix 
-back/forward移動のバグフィックス 
-no internal player volume (not saved/restored) 
-better backlight keepalive support (with disable option) 
-aviリーダーのバグフィックス(たくさん) 
-終了後のファイルポジション保存に関する修正
-b-framesの互換性向上
-wm2003seの互換性向上
-ボリュームバーの表示に関する修正(閉じた後)
-hotkey capture dialog can be closed with button 
-アンインストールでレジストリの設定を削除するように
-gx.dllが既に存在する場合、それをインストールしないように
-ogg/ogm disabled streams memory "leak" fix 
-ati imageonのバージョンチェックをするように(1.27.xxx以上でなくてはならない)

ってことらしい。

PocketDivXEncoderでWMV9を再エンコードする

未見の動画がたまってきた。
最近持ち歩きのiPAQ h2210で動画を見ようと思ってエンコ方法を調べてみると、最近の定番はPocketDivXEncoderであることが分かる。
PocketDivXEncoderは、実行ファイル一つでPDA向けの再エンコを一通りこなす、いかしたツール。
mencoderを内蔵しているので、コーデックのインストールが必要無いということのようだ。
操作は簡単で、ほとんど動画の知識が無い自分にもすぐ使えた。
ただ、変な挙動に困らされたのでメモしておく。

ソースがWMV9の場合は、「Advanced Options」にて、「Framerate」の変換をしないと、設定したビットレートが有効にならず、デフォルトの192kbpsになってしまうようだ。
Logを見てみると、コマンドラインではしっかりビットレートの指定がされているようなのだが、それが反映されない。

なお、「File to encode」で読み込む動画は複数指定(Shiftを押しながら選択したり、Ctrlを押しながら選択したり)可能だということにしばらく気づかなかったので、一応メモしておこう。
同条件でたくさんの動画をエンコードする場合は、複数指定すべきだろうね。

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